外壁の塗り替えの
ベストなタイミングとは?
適正な外壁の塗り替えのタイミングはご存じですか?上記のように様々なご意見があると思います。
「どれが本当?」、「じゃあウチはいつが塗り替えのなんだろう?」そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論は建物によって、タイミングが違います。
塗り替えのタイミングが来ていない建物は費用をかけて工事をしなくても良いのです。だけども、メンテナンス時期を過ぎれば、雨漏りや下地の工事に余計な出費がかかることがあります。
塗り替え工事は適切なタイミングでおこなうことで、大事な家を長持ちさせることができます。しかし、塗料や工事内容によって持ち年数が違いますので、安さだけで工事を選ぶのは適切とは言えません。この記事では外壁塗装を行う最適なタイミングをわかりやすくご紹介いたします。
新築戸建てが築10年目で
塗装した方が良いといわれる理由
よく外壁塗装の周期は、「マイホームを購入してから10年目」と言われています。では、なぜ10年目なのでしょうか?
その理由は、「防水効果が切れてくる時期」だからです。
現在の新築の外壁で使用する素材の約70%が、窯業系サイディングで作られています。窯業系サイディングの主成分がセメントのため、もともと防水性能はありません。
新築の窯業系サイディングには工場で塗装がされているので「防水性」があります。その防水性能は商品によっても立地条件によっても異なるため、10年以内で効果が切れ始るものが主流です。そのため、築10年が最初の塗り替え時期と言われるのです。
塗装が必要ではないこともありますがプロの塗装店に診断してもらうことをおすすめします。
中古住宅を購入された方の塗り替え工事の時期は?
中古住宅を購入された方は、不動産屋さんから外壁塗装済みと聞いている場合が多いと思います。しかし、販売前の不動産屋さんからの注文内容は「2年以内に販売予定なので2年くらいもつ外壁塗装を安くしてください」という依頼がほとんどです。
本意ではありませんが、お客様のニーズに対応した工事を行うため長持ちをする塗装はされていません。中古住宅を購入された場合は塗装店に状態の調査をしてもらう方が良いです。塗装店にもよりますが、外壁調査は無料で行ってもらえることがほとんどです。
外壁塗装の時期は「塗装の劣化」によっても違う?
塗装の劣化が早い・遅いという、「状態」によっても変わります。同じお家でも、立地条件が違うと日光の当たり具合も変わります。
メンテナンスの目安時期と言っても、「外壁がどのような状態になったら防水機能が低下しているのか?」が分かれば、もっと安心できるのではないでしょうか?そんな方のために、塗り替えをおこなった方が良い外壁の劣化状況を教えます。
自分で外壁をチェック!劣化のサインとは?
すぐに分かる簡単なチェック方法を紹介します!
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01
外壁塗装の「色あせ」「汚れ」「苔やカビの発生」
もともとの外壁の色よりも、色褪せしていれば、塗り替えの時期に入ります。日光が当たりやすい場所と当たりにくい場所を見比べれば、一目瞭然です!
また、汚れや苔やカビは防水が切れた外壁に付きやすいものなので塗り替え時期の目安になります。
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02
チョーキング
「外壁を触ったら、手が白くなる。」このことをチョーキング現象といいます。
これは塗装の表面が、「紫外線」や「雨風」が当たり劣化して起こる現象です。
※厳密に言えば塗料が炭素(C)で、作られている事が多く、紫外線が当たることにより塗料の中に含まれる酸化チタンが動き(ラジカル現象)塗料の分子レベルの結合が破壊され、チョーキング現象を起こします。
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03
クラック
外壁のひび割れのことを「クラック」や「ヘアクラック」といいます。
クラックの幅が0.3mm以下のものは、「ヘアクラック」、0.3mm以上、深さが5mm以上のものを「構造クラック」と言われ、構造クラックがある場合には、早急なメンテナンスが必要となります。
しかし、ひび割れをあえて集中させる「誘発目地」はすぐに工事をする必要はありません。分からない場合は、塗装店に相談してください。
※無料で調査をしてもらえるかは確認が必要です。 -
04
その他
その他にも多数の見分け方があります。例えば、赤外線調査やドローン調査でより正確に外壁の調査を行なってくれる塗装店もあります。
しかし免許が必要な調査(ITCサーモグラファーレベル1以上、ドローン操縦士回転翼3級以上)のため、免許の確認は必ずしてください。無料で行なっている会社も存在します。
» 株式会社JSC公式ホームページその他、気になる場合は塗装専門店に相談することをお勧めします。
屋根に登ってチェック
危ないのでやめてください(笑)屋根のチェックは、プロの業者であっても登ってのチェックは避けた方が良いです。ハシゴで屋根にのぼりチェックを行うのは昭和時代のやり方です。
現在では、ドローンや高所カメラで調査するのが一般的です。最悪の場合、屋根に登った業者が故意かどうかは分かりませんが、屋根の踏割れを起こすことも多いです。その他にも、落下事故が起こる事もあります。