外壁塗装は本当に
必要?不要?
- 「別に雨漏りしてる訳じゃないし、汚れはあるが、外壁塗装しないといけないの?」
- 「子供にお金がかかるし外壁塗装にまでお金が回らない。放っていたらどうなるの?」
- 「訪問販売が来て、塗り替えをしないと家が壊れると言われた。本当かなぁ?」
といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。そうです!外壁塗装をする必要がなかったり、タイミングでない場合があります。
実際に外壁塗装が必要かどうかは塗料の種類や立地条件などによって異なります。しかし、塗装すべき家が多いのも事実です。
思い出してください。
夢のマイホームを手に入れた時の事を。
「とうとう手に入れた!」
「ここで家族の思い出がいっぱい出来るんだ!」
「一生仕事を続けなくちゃいけなくなったなぁ…(笑)」
家を建てて10年ぐらいで塗装工事をしなくてはいけないと購入時は分かっていたと思います。しかし、現実はお子様の学費、両親の介護、電化製品や車の買い替えなど優先すべきお金の使い道がたくさんあったのでは無いでしょうか?
近所の人もまだ塗装をしていないので、まだ塗り替えをしなくてもいいのでは?と思い、塗り替え時期を引き伸ばしている方が多いのではないでしょうか?訪問販売が来たり、近所の人が外壁塗装をしたりしだして、このサイトにたどり着いた人は多い
のではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、外壁の塗り替えについて、基本的なことをご紹介します。
外壁の塗り換えが
必要な理由とは?
必要な理由は、建物の美観保護や劣化の進行を止める、雨漏りの抑制、建物の寿命を延ばす。これらが塗り替えが必要な主な理由です。
専門家が教える外壁が劣化してしまう
理由とは
外壁が劣化してしまう理由は、建物が日々雨や風、紫外線や熱などにさらされているためです。
建物の外壁によく使用されるサイディングには、製造時に表面へ塗装がされています。その塗膜の寿命は平均10年と言われています。
モルタル壁には、リシン、セラミック、ボンタイルなどが主流で塗装されておりその塗膜も7年〜10年で塗料の寿命がきます。また、ALCパワーボードも多く普及しており、新築時にモルタル壁と同じ塗料で塗装されています。
また、新築時の瑕疵保険で10年間何かあれば保証される事が義務化されています。言い方を変えると、10年経てば保証がなくなるという事です。
ですので、10年が過ぎた頃から塗料の防水性が切れるのは、仕方がないことでしょう。10年ぐらいで塗装をしないといけないと言われたのはそのためです。
知っておいてほしい外壁の塗り換えの目的
塗料(塗膜)が劣化してしまうと、外壁の防水性が切れてくるため、汚れなどが付きやすくなります。
美観だけでなく雨漏り(※壁内で起こっていて気付かない場合もあります)が起こったり、シロアリが発生したりして建物への悪い影響が出てきます。塗膜が劣化することで、外壁材にひび割れが入り、雨水や湿気などが浸入してしまいます。
雨水や湿気が建物内に浸入してしまうと、柱や梁、筋交いなど構造を支える大切な部分が劣化してしまいます。その結果、耐震性にも大きな影響を与えます。大切な家族が過ごす建物だと思いますので、塗り替えは必ず行うべきだと思います。
そのため、外壁の塗り替えには「美観保護」の他に、「建物の保護」「遮熱や断熱など快適性向上」という重要な目的があるのです。(機能性向上は、塗料によって異なります)
プロがおすすめ!どうせ塗るなら
機能性をアップ!
建物のメンテナンスとして、塗装工事をするという考え方に暮らしを良くするための機能を追加される方が増えております。
例えば、夏場の暑さや冬場の寒さを軽減するためには断熱塗料や遮熱塗料というものがあります。断熱塗料や遮熱塗料を塗れば、夏場が涼しくなったり、冬場に暖かくなったりするのでしょうか?
プロとして本音で言いますと、大きな効果はないと思います。しかし、弊社で塗装されたお客様の声では、「電気代が下がったよ」や、「エアコンが良く効くようになった」とよく聞きます。
普通の塗料を塗っても機能性塗料を塗っても金額は大きく変わりません。なぜならば、足場代、職人の人件費、高圧洗浄代、下地補修代、会社の経費、会社の利益、塗料の価格で塗装代は決まるのですが、塗料の価格以外は同額です。
つまり、普通の塗料と機能性塗料の金額差のみなのです。パナソニックホームズ、積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウス、トヨタホームなどの構造は基本的に軽量鉄骨(プレハブ工法)です。
また、ヘーベルハウスは重量鉄骨です。柱や梁等が鉄で出来ていますので熱伝導率が高く夏場は暑く、冬場は寒いとよく聞きます。この場合、「暑さや寒さは大きく変わりませんが、エアコンの効きが良くなるので電気代が抑えられますので、遮熱塗料や断熱塗料をオススメします」と、提案させていただく事が多いです。
地元工務店で建てられた方も温暖化の影響により、エアコン代が高くなっている方も多いと思います。(※断熱材によって様々です)
外壁のカビや苔または汚れを気にされる方も多いと感じています。超親水性の塗料を塗れば、雨が当たることにより汚れが流されセルフクリーニングが可能です。
また、光触媒の塗料を塗れば光が当たれば化学変化により、汚れを分解してくれます。他にもひび割れが多い建物には弾力性のある塗料を使用することにより、外壁のひび割れを軽減することも出来ます。
またデメリットとして透湿性の優れた家に弾力性のある塗料を塗装することにより、湿気が抜けなくなる可能性があります。
私が考える塗装工事において大切だと思うことは、その建物の優位性を妨げない塗装をし、足らない部分をプラスすることだと思っています。その建物の優位性に気付かない会社もあります。
知識不足や利益至上主義の会社の方針により量産できる塗料のみを販売する会社があるので、最低3社以上の相見積もりが必要です。見積もりを取った全ての会社の話をよく聞き、納得できた会社で工事をする事をオススメします。なぜならば、夢のマイホームですから。
機能性塗料の
種類別効果一覧
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遮熱機能
遮熱機能とは、太陽熱(赤外線)を効果的に反射し、塗装表面の温度上昇を軽減する機能です。夏の太陽光も跳ね除けて、猛暑日であっても太陽光の影響を防ぐことができ、その温度差は2~3度もあると言われています。
外壁塗装を行うことで室内温度の上昇を抑えることができるため、エアコン代などの光熱費の節約にもなります。
また、熱による外壁への影響も防ぐことができますよ。
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防水機能
雨水は住まいの天敵。雨水が外壁のひび割れから内部に浸入すると、雨漏りなどの深刻な劣化症状を引き起こしてしまう恐れがあります。
基本的には、どの塗料も雨水を通さない性質を持っており、外壁塗装をすることで雨水から住まいを守ります。しかし、外壁がひび割れてしまうと塗膜も一緒に割れてしまうため、それ以上雨水の浸入を食い止めることができなくなります。
そこで、外壁塗装を行うことで外壁に防水性を持たせることができ、雨が降ってもしっかり雨が滑り落ちるようになるので、水が内部に侵入しづらくなります。もし外壁がひび割れても塗膜が伸びて隙間をカバーしてくれるので、雨水の浸入を効果的に防ぎます。
雨はどの地域でも降るものなので、外壁塗装をする際には防水機能にこだわってみるのもおすすめです。
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防汚機能
防汚機能とは、外壁の汚れを軽減する機能を指します。防汚機能のある外壁塗装をすることで水と汚れが混ざりやすくなり、外壁の汚れを防ぐだけでなく、外壁に汚れが付着してしまっても自浄作用で汚れが落としやすくなります。
昨今は、雨水によって自動的に汚れが流れ落ちる「セルフクリーニング機能」や太陽光によって汚れが分解される「光触媒機能」など、様々なアプローチで汚れを防ぐ塗料が開発されています。
大通りに面している住まいや水辺に近い住まいなど、汚れやすい立地に住まいがある方には特におすすめです。
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防カビ・防藻機能
外壁のカビは、外壁に付着した水分が長時間残ってしまうことにより発生します。そのため、水辺に近い建物や、日当たりが悪い外壁にはカビや藻が発生しやすくなってしまうことも。
外壁のカビを放置していると、建物の美観を損ねてしまうだけでなく、そもそもの建物や人体に影響を与えてしまう可能性もあります。そこで、防カビ・防藻機能をもつ塗料で外壁を塗り替えれば、塗装するだけでカビの発生を防ぐことができます。
ただし、塗料によって防ぐことができるカビ・藻の種類が違うため、特にカビ・藻の発生が激しい場合などは外壁塗装業者に詳細を問い合わせてみましょう。
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防サビ機能
外壁や屋根などには部分的に鉄部が存在しています。建物の金属製の鉄部は、雨や雨による湿気などにより錆びてしまい、そのサビを放っておくと建物の劣化は広がってしまいます。
これらの鉄部の塗装も、外壁塗装で行う大切な工程のひとつ。「ガルバリウム鋼板」など、金属製の外壁を塗装する場合には必須の機能です。外壁塗装を行うことで建物のサビの発生を予防する機能を付加することができ、外壁を長持ちさせることができます。
外壁塗装のメリット住まいの外観を
一新させる
外壁塗装を行なうメリットのうち、もっとも分かりやすいのが「建物の外観を一新させること」でしょう。
新築から10年以上が経過した建物は、経年劣化によって色あせや汚れ、苔やカビなどの劣化が目立ってきます。そうなると当然、外観は古びてしまい、新築当時の美しさは損なわれます。
そんな場合でも、劣化が目立ってきた建物に定期的に外壁塗装を施すことで、新築時のような美しい外観に生まれ変わり、いつまでも綺麗な建物にすることができます。
外壁塗装をする際に、今までの塗装と違う色を選んだり、2色以上を塗り分けるなど、全体のデザインを大幅に変えることができるのも外壁塗装のメリットの1つです。
新築時には選ばなかった配色を選んだり、汚れの目立ちやすい地域であれば汚れの目立ちにくい色を選んだり、住んでみた状況に合わせても色を選ぶことができます。
外壁の配色を変えれば建物の印象もガラリと変わるため、まるで全く新しい建物が誕生したような気分になりますよ。
バブルの時代に青春を謳歌した人や40代の人はオシャレに非常に敏感です。もしかすると、今の若い世代よりオシャレに興味がある人が多いかもしれません。ファッション雑誌ではその年代に合わせ、年齢層の高めの人をターゲットにした雑誌が多く発売されています。
「ちょいワルオヤジ」や「美魔女」という言葉は50代前後の人達と共に生まれた言葉かも知れません。私が職人だった若い頃は「落ち着いた色にしたい」や、「今と同じような感じの色で」と、いった意見が多く【塗り替え=建物のメンテナンス】という考え方がほとんどだったと思います。
最近では「カッコ良くしたい」や、「オシャレにしたい」という意見がよく聞かれます。ですので、私がその年齢層だということもあり、建物のオシャレには相当気を遣うようになりました。(笑)
新築の色合い、ファッション、店舗の内装などを参考にして勉強しています。その勉強が楽しくて仕方ありません。(笑)色決めの際にはアドバイスさせていただきますのでオシャレな家にしましょう。
ただ、地域の景観を損なう色合いには反対する事もあります。センスの良い、地域に馴染む提案を心がけています。